「白内障」と「緑内障」・・・病名が似ていますよね。2つとも目の病気ですが、全く違う病気です。それに、白内障は老化によるもので、高齢になればなるほど増加しています。しかし、緑内障は、神経痛の障害なので老化は関係ありません。この2つの病気の原因や症状をまとめてみましたので違いをみていきましょう。
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白内障とは?
白内障は、レンズの役割を担う水晶体の透明度が下がってしまい白く濁ってしまう病気です。
水晶体は、物をみたときに像を結ぶためのレンズの働きをします。しかし、白く濁ることで光が網膜に届かなかったり、乱反射によって正しい像が網膜に結べないなどの障害が起こってしまいます。
原因
水晶体は、水分が65%とタンパク質が35%と少しの塩類からなっており、タンパク質の性質変化や水分量のバランスの崩れが、水晶体を濁らせる原因と考えられています。
また、白内障の多くは、老化によるもので、誰にでも発症する可能性はあります。他にも先天性や外傷性、糖尿病やアトピーの合併症として起こることもあります。
症状
・目のかすみ
・ぼやけて見えにくい
・物が二重に見える
・光が眩しく感じる
・遠くのものが見えにくい
進行すると黒目部分が白っぽく見えます。
緑内障とは?
緑内障は、眼圧の上昇などによって視神経が障害される病気です。眼圧とは、血圧と同じように目にも圧力があります。視神経はとても繊細で、眼圧に耐えられないと押しつぶされて傷ついてしまいます。
原因
眼圧が高い状態が続くと視神経が傷つくことが原因と考えられています。しかし、眼圧が正常でも緑内障の人がいるので、他にも原因があるようです。視神経が弱い、血行不良などが考えられるようです。
症状
・目のかすみ
・充血
・眼痛
・頭痛
・吐き気や嘔吐
進行していくと失明します。
白内障は、白い濁りは治せませんが手術で治療ができます。
緑内障も治療はありますが、現在のところ見えるようになることはなく、薬やレーザー治療などで症状を遅らせるといったことしか出来ません。ですから、早期発見が大切です。緑内障は、初期症状が分かりにくい疾患なので、定期的な検査をするように心掛けてください。
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